虫垂炎(ちゅうすいえん、英語: appendicitis)とは、虫垂に炎症が起きている状態である。虫垂とは右下腹部にある盲腸から出ている細長い器官である。
虫垂炎は俗に「盲腸」と呼ばれるが、これは昔は盲腸に炎症が起きていたと誤って考えられていたためである。
何らかの原因で虫垂が閉塞し、内部で細菌が増殖して感染を起こした状態である。炎症が進行すると虫垂は壊死を起こして穿孔し、膿汁や腸液が腹腔内へ流れ出して腹膜炎を起こす。重症化すると死に至ることもある。
■原因
固まった便(糞石)や異物が虫垂に詰まって虫垂炎を引き起こすこともあるが、多くのケースでは原因は特定されない。 若年者から高齢者まで幅広く発症する。男女差はみられない。
■症状
右下腹部痛がよく知られているが、典型的にはまず心窩部(みぞおち付近)に痛みが出て、時間の経過とともに右下腹部へと移動していくことが多い。その他の主な症状としては、食思不振、嘔気、発熱などがある。
Wikipediaより転載
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